間違った工具の使い方をしてロボットを破壊されるのを防ぎたいので工具を選びます
- 電動ドライバを「楽だから」という理由でとりあえず使っていませんか?ネジをテキトーに絞める行為はロボットが壊れる原因になります!
- ニッパーでナットを回したりしていませんか?間違った工具の使い方をすると工具が壊れます!
- 圧着ペンチをペンチの代わりに使っていませんがか?圧着精度が落ちます!
今回はドライバ編です.ドライバとネジについてざっくりと解説していきます.
ネジの種類
Ri-one SSLで使っているネジは5種
- 低頭プラスネジ(M3)→底面の部品固定
- なべプラスネジ(M3)→基板固定,2段目より上の部品固定
- なべネジ(M2)→オムニホイール
- 低頭六角穴ネジ(M4,M5)→オムニホイールの軸固定
- 皿プラスネジ(M3)→キッカーの鉄とアルミの接続
- 六角穴イモネジ(対角1.5mm)→ギヤのシャフト固定
たまにヘクサロビュラネジがいます
ドライバとネジの規格
ドライバの大きさは番号で呼ばれています.No.1と表記したり1番と表したりします.
使うドライバは守りましょう.JIS/ISOで決まってますので今のうちから知っておいてください.
ドライバー呼び | ネジのサイズ | ドライバ軸径 |
0番 | M2 M2.6 | 3mm/4mm |
1番 | M2 M2.6 M3 | 5mm |
2番 | M3 M3.5 M4 M5 | 6mm |
ちなみに,プラスネジはH型だったりPH型だったりと色々呼ばれ方があり,それぞれ違います.
ISOとJISで違ったりヨーロッパでも違ったり色々です.
IKEAの工具は日本では特殊なやつだったりします.
ネジの締め付けトルク
ネジには「締め付けトルク」という概念が存在します.
締め付ける強さを表しているものです(推奨締め付けトルクがあちこちで載ってます)
ネジを締め付けすぎると材料が破断してしまいます.ねじ山が潰れてしまいます.
なんでもやりすぎは良くないんですね.
以下はネットで公開されていたネジの推奨締め付けトルク表です.
(一例なのでこれが全てではないです)
ステンレスと鉄で異なっていますね.
プラスネジ廃止計画・ドライバ統一計画
注意点等を箇条書きで記したので目を通してください.
- 規格が合っていないドライバでも,とりあえずそれっぽく回せてしまうプラスネジを廃止したいと思っています.
- 精密機器の組み立てにトルク制限ができない電動ドライバを使用しないでください.
- M2精密ネジや,低頭ネジは強いトルクをかけると壊れます.
- ネジ穴が破断しますし,ねじ山が潰れます.
- ネジを閉める回数に応じてネジ穴も消耗します.長期で運用するのであれば丁寧に回してください.
以上の理由より,使用できるドライバの統一とプラスネジの一部廃止を進めていこうと思います.
推奨ドライバ
ここからは推奨ドライバの紹介です.
これを書くためにわざわざ色々調べて書きました
パワーグリップ ウルトラボールドライバー
このドライバが神ですので,みなさんも六角穴ネジを回す際は絶対にこれを買ってください
このグリップ,細い割に握りやすく,適切なトルクをかけることができるのが特徴です!高速回転させたい場合はローレット加工されている軸を持ち,回転させることでいい感じに回すことができます!一度使えばあなたも虜になること間違いなしです!ロボカップSSLのような小さいネジしか使わない競技であればこのような細いドライバで十分です.忌まわしきの太いUSB充電式電動ドライバとはバイバイしてください.
パワーグリップ精密細軸ドライバー No.B-5100(+1×100)
プラスドライバもこれでいいと思います.良いに決まってますよね!このグリップ!細い割に握りやすく!適切なトルクをかけることができるのが特徴です!高速回転させたい場合はローレット加工されている軸を持ち!回転させることでいい感じに回すことができます!一度使えばあなたも虜になること間違いなしです!
ネジ屋さんリスト
色々ネジがあるのですが,どこで買えばいいのかわからないですよね.
私たちがよく使っているネジ屋さんをリスト化してみました.みなさんもここから買ってみてくださいね
おわりに
ネジには色々な種類があり,それぞれで使えるドライバが違ったり許容トルクが違うことがわかりました.
おすすめのドライバを部内に紹介したくて回りくどいこと書きましたね
Vesselのパワーグリップはいいぞ!!!!みんなもVesselのパワーグリップを使ってロボカップに参加しましょう!
みなさんのおすすめの工具はありますか?あれば教えてください!!全然戦争する気はないのでよろしくお願いします^^
(PBもいいですよね.Weraもいいですよね.使ったことあります.)